おもてなし経営とIT
『 おもてなし 』とは、目の前のお客さまだけでなく、その先のお客様まで思いをはせていなければ気付けない、心配りだと思います。
企業経営の中で、『 おもてなし 』はどのような業種・職種であれ、企業規模の大小を問わず、共通して話題に上ります。
ごひいきにしてくださるお客様が少ないうちは、目が届き心配りもできますが、お客さまが増え、また今日のようにニーズが多様化したお客様を対象にし、場所を選ばない経営ができるようになった現在、それぞれのお客様におもてなしの心を届けることは難しくなっています。
そんな時、情報テクノロジー = ITの出番です。
『 おもてなし 』には、データの利活用も必要です。
データを収集・分析し、大きな流れでお客さまニーズの傾向をつかむと同時に、個別のお客様の対応も長いお付き合いを前提にして、仕組みを作る、システムを構築する方が効率が良く、また新商品の開発にもお客様のニーズにフィットした製品やサービスの開発に結び付きます。
おもてなしの心配りをサポートする『IT経営 』。
少子高齢化のこれから、大きな威力を発揮するに違いありません。
お問い合せはこちらから・・・。
IT経営とは
2004年から始まった経済産業省の「中小企業経営力大賞」の中で、
「IT経営とは、経営戦略・経営革新の実現のために、次に例示するようなITを高度に利用するスタイルを指す」としています。
- 業務プロセスの再構築にITを活用した、顧客満足や生産性の向上
- 取引情報・顧客情報などを利用した、営業・マーケティングの改革、新製品や新サービスの開発
- ネットワークインフラ整備による、社内、遠隔地、モバイル環境でのコミュニケーションの充実
- ノウハウの蓄積・共有による、人財の強化、ビジネスの付加価値の向上
- 業務プロセス全体の可視化による、マネジメントの高度化
- ITの活用による、新たなビジネスモデルの構築
- その他、ITの活用による企業競争力強化など
また、経済産業の情報提供サイト 「 IT経営ポータルサイト 」 の中では、
「 IT化投資本来の効果を享受するためには、目的なく、単に現業をIT化するだけでは不十分であり、自社のビジネスモデルを再確認したうえで、経営の視点を得ながら、業務とITの橋渡しを行っていることが重要である。
このような経営・業務・ITの融合による企業価値の最大化を目指すことを「IT経営」と定義する。」 としています。
ITコーディネータ協会のガイドラインでは、
「IT経営とは、経営環境の変化に合わせた経営改革と、ITサービスの利活用により、企業の健全で、持続的な成長を導く経営手法である」 と定義されています。
いずれにしても、経営戦略、経営革新、経営 ・ 業務 ・ IT の融合といった言葉が並び、経営に役に立つ ITの利活用でなければ、企業にとって ITの導入は強みにはならない、と警告しています。
経営にITを活かすために
そもそも 『 IT 』 は有能は道具の一つでしかありません。
利活用の仕方によって、その効果は大きく違うことをご存知でしょうか。
ITの時代に乗り遅れないために、使わなければいけないと思っていらっしゃる経営者の方も多いと思います。
でも、本当に使い切るためには、自社の経営を見つめなおす作業から始めなければいけません。
10 年後 の 自社は何をしていたいか?
どんな社員がどのようなサービスや製品・商品をお客様に提供していたいか?
その時のお客様はどんな方?
そもそも、なぜ会社が存在しているのか?、お客様にとってどのような価値があるのだろうか?
などいろいろと考えていくと、
さまざま姿が浮かんでくると思います。
そのようなあるべき姿を思い描いてこそ、次のステップが存在します。
では、次のステップとして、描いた企業になるための理想と、現実のギャップを見つける作業に入ります。
これが経営課題につながります。
経営課題が見つかったら、どのようにしたら解決するかを考えます。
その中から、人でしか解決できないものと IT で解決できるものに振り分け整理していきます。
おもてなし経営を実現するITの活用は、ここからがスタートになります。